「鎌倉団塊プロジェクト」


 以前、西暦を冠にした○○年問題というのが世の中で大きな話題になりました。
 それは、2000年問題(コンピュータシステムの2000年対応に対する危機)、2004年問題(東京のオフィスビル供給過剰に対する危機)として話題になりました。しかしこれらは関連する人々の適切な対応などで、殆ど問題が発生することなく過ぎました。今では2007年問題として団塊の世代が注目を集めています。
 2007年問題とは1947年(昭和22年)、1948年(昭和23年)、1949年(昭和24年)に戦後のベビーブームで生まれた人たち(いわゆる団塊の世代)が次々と定年を迎えることになり、大量の「毎日が日曜日」の人たちが出現するという危機と言われています。この2007年問題は以前の二つの問題とは異なり、社会的な対応が必要であるとは思いますが、最終的には個人が対応しなければ解決できない問題でしょう。

 世の中では定年延長や再雇用が実施されているとは言え、全ての人が対象になるものでもなく、また、いずれは避けては通れない問題であると思います。
 このような背景から鎌倉シチズンネットと当鎌倉市民活動センター運営会議との協働で鎌倉における2007年問題についての検討を行う"鎌倉団塊プロジェクト"を発足させました。プロジェクトは当運営会議の理事長、事務局長、既に卒業し第二の人生を歩んでいる方、来年卒業予定の方、団塊の世代の方と多彩な顔ぶれで構成されています。
プロジェクトメンバー
 鎌倉市の人口は現在、約174,200人です。そのうち団塊の世代と言われる人たちは約9,600人で前後の世代と比較して2〜3割多いのが現状です。多くの人は朝早く家を出て、夜遅く帰宅するという、家と仕事場との往復で自分の住んでいる地域のことには関心もなく、何も知らず仕事一筋でしょう。こんな人たちがリタイア(定年退職)した後の人生をどのように過ごすかは大きな課題であると言えます。リタイア後の一時期はしゃにむに働いてきただけに、旅行や趣味に時間を有意義に使いたいと思うのが常です。

 しかし毎日このようなことが長続きするわけがありません。結局は家に閉じこもる時間が長くなり、心身ともに良いことはありません。
 これを打開するには地域に密着した何かを行い、生きがいを見つけ充実した毎日を送ることが必要です。そのためには、個人が何をしたら良いのか、周囲(社会)がどのような支援をしたら良いのか、どのような社会にしたら良いのか、などなど現在検討中です。
 対応策の一つが "地域社会で行われている諸活動(市民活動)への参画" である。これがプロジェクトメンバーの一致した見方です。定年前から少しずつ市民活動に参画し、定年後は軸足を移し生き生きと第二の人生を送られている方々が沢山います。

 団塊の世代に限らず市民活動に参画したくとも
  ・市民活動にどのようなものがあるのかまったく分からない
  ・自分がこれから、どんなことをやってみたいのか分からない
  ・現在の仕事に全力投球で将来を考える余裕がない
  ・何かの活動に参画したいと思っていても、参画への一歩が踏み出せない
  ・どのように市民活動に取り組んだら良いのかが分からない
  など、さまざまであろうと思います。

 これらの事柄の一つでも解決の糸口になるようにと、当運営会議発行の「市民活動ガイドブック」の改定を機に記載内容の見直しと、来年5月の市民活動フェスティバル時にイベントの開催を計画中です。まだ検討半ばですが、イベントは活動実践者の体験談をもとに活動を体験してみる、体験型のものにしたいと思っています。計画が固まり次第皆さんにお知らせする予定です。

(鎌倉団塊プロジェクト 坂齋 明)



鎌倉パートナーズ37号発刊
鎌倉団塊プロジェクト